矯正治療中のケアに電動歯ブラシはおすすめ？

 

これから矯正治療を始める人、もしくは始めたばかりの人は、口腔ケアに不安を抱えているかと思います。とりわけマルチブラケットによるワイヤー矯正では、上下の歯列のデコボコとした装置が固定されることから、戸惑うことも多いでしょう。そこでよく質問されるのが「電動歯ブラシ」についてです。

ひと言で電動歯ブラシといってもたくさんの種類がありますが、超音波振動などによって汚れを安全かつ効率良く落とせる器具は有用性が高いです。歯ブラシが行き届きにくいブラケットの隙間などのよごれもきれいに除去できます。ただし、それだけに頼ると失敗することもあります。

電動歯ブラシはとても便利ですが、器具の性質上、どうしても磨きにくい部分が出てきます。歯と歯の間などは、歯間ブラシやデンタルフロスを用いた方が良いでしょう。また、細かい部分も普通の歯ブラシを併用することで、プラークフリーな状態を保ちやすくなります。

電動歯ブラシは、毛先が電気で振動したり、自動で超音波が発生したりするため、自分でブラッシングする必要がありません。そのため、磨いた気になってしまうことも多々あります。また、磨き過ぎると歯や矯正装置を傷める恐れもあることから、取り扱いには十分注意しましょう。電動歯ブラシにはそれぞれ推奨される使用時間が決まっています。

このように、矯正治療中の電動歯ブラシの使用は、基本的におすすめです。通常の歯ブラシによるブラッシングだけでは不安、あるいは不十分となってしまう方は積極的に電動歯ブラシも使っていきましょう。電動歯ブラシできちんと磨けているかどうかは、装置の調整の際や、定期検診を受けた時に確認してもらうことをおすすめします。